スペック
対応OS | Android 4.4 |
CPU | Hisilicon Kirin 925 |
RAM/ROM | 2GB/16GB |
バッテリー | 4100mAh |
カメラ(メイン/インカメラ) | 1310万画素/500万画素 |
LTE対応Band | B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B19/B20/B40 |
WCDMA対応Band | B1/B4/B5/B8/B19 |
ディスプレイ | 6インチ 1920×1080 |
重量 | 約185g |
HuaweiがSIMフリースマホとして発売している機種の一つに「Ascend Mate7」があります。
キャリアからの販売を通さず、MVNO向けに通販や家電量販店の幅広い販路で販売が行われているスマートフォンです。MVNO向けのSIMフリースマホは、従来では「格安スマホ」と呼ばれる低もしくは中スペックの安いスマートフォンばかりでしたが、「Ascend Mate7」はキャリアで販売されているスマートフォンと同じぐらいのハイスペックスマホとして発売されています。
キャリアと同じように高性能なスペックなので、格安スマホと比べると値段は高くなっています。およそ49800円が販売価格として一般的です。
ジャンルとしては格安スマホという中には入らず、キャリアスマホのように高性能なスマートフォンが欲しいものの、MVNOによって安い通信料金で利用したいという人にオススメの機種です。
6インチの大画面でジャンルとしては「ファブレット」に分類されます。電話としての機能よりも、ネットを中心とした使い方に適したサイズになるでしょう。電子書籍や動画もかなり楽しめるかと思います。
スマホセットの販売
MVNO向けということで、スマホセットとしてもAscend Mate7は発売されています。しかし本体価格が高くなっているため、たとえ格安SIMとセットにしても本体代込みの月額は安くなりません。ある程度キャリアスマホに近い月額や、一括支払いが発生してしまうのを理解しておきましょう。
So-net
スマホ代込みの分割契約をしようとした場合に一番の候補に入るのはこちらのSo-netのセットです。ハイスペック機種のために月額は4980円という金額で3年縛りが発生してしまいますが、日次のパケットデータがなんと360MBもリチャージされるプランが付いてきて、ハイスペック機種にぴったりの大容量ネット通信の出来る格安SIMを利用できます。
一括価格の設定金額は、57,996円と通常よりも10,000円ほど高くなっています。このように高くなっている理由は、セット契約した時に通信料の割引を36ヶ月間811円を割引するためです。この割引によって端末価格が36か月間利用することを前提にした時に実質28,800円で購入できるという考え方が出来ます。一括で購入するには高いですが、実質的な金額を考えると安くなるという仕組みを採用しています。
格安SIMの料金は音声契約を含んだSo-netのもので月額3,980円になっています。格安SIMの金額としては高いですが、音声通話が利用できることに加えて、360MB/日というデータ通信量があります。これを月の通信量に換算するとおよそ10GBもの高速通信が可能ということになります。ハイスペックで大画面、ネットのコンテンツに最適なスペックのスマートフォンですから、それを活かせる十分すぎるパケットデータが得られることになります。
ただやはりこの契約は3年契約というのが一つのネックになるでしょうか。2年は使えるスペックはありますが、3年と言われるとバッテリーの問題などもあり苦しい気もします。途中解約すると割引が効かなくなるので、実質価格が結局高くなってしまう可能性があります。
DMM mobile
本体の一括価格を安くして契約したい場合にはDMM mobileからのセットが販売されています。平均的な価格である49800円で契約出来ます。もちろん分割でも契約は出来ますがその際に割引などは発生せず、単純な分割での契約になります。
DMM mobileでは1GBから10GBまでの多彩なプランを契約出来るため、プランの組み合わせ次第ではAscend Mate7の分割契約でも3000円以下での運用も可能になるかもしれません。
OCNモバイルONEとのセット
これはイレギュラー的なセット販売にはなりますが、NTTコムストアのgoo simsellerにおいてOCNモバイルONEの格安SIMとセットになって、44800円という通常よりも5000円引きで購入することが出来ます。
ただしこれは格安スマホセットとしての販売ではなく、単独の格安SIMと単独のスマホをセットにして購入する事で特別に割引されて購入出来るという内容になっています。セットになっているOCNモバイルONEの契約も、一緒についてきたからといって契約を開通させる必要性はありません。
なので44800円で買って別の格安SIMを使うという方法が利用出来ます。安く一括で購入できるメリットがあるため、結構オススメなセット販売の内容です。ただし格安スマホセットとしてのサポートは得られませんので注意しましょう。
楽天モバイル
また楽天モバイルでもセットにされています。特に安くなったりはしていませんが、楽天モバイルでのセット契約では楽天ポイントが数千ポイント分プレゼントされます。楽天ポイントの額は時期やキャンペーンの重なりによって内容は違ってきますが、今のところ2500ポイントが手に入ります。
しかも音声回線の契約を一緒にした場合で、楽天でんわと一緒に申し込みした場合には更に1500ポイントが加算され、1年間楽天市場でのショッピングがポイントが2〜3倍になるという特典もあります。
評判・口コミ
続いてはAscend Mate 7をめぐるネット上での評判や口コミに関してまとめてみましょう。
メリット
電池容量が多く、多少変なアプリを多く開いていても1日持つ。
デメリット LTE接続に癖がある |
メリットとしてはやはり高性能なフラグシップ級のスマホということで、とにかく性能が高いことが喜ばれています。動画でもゲームでも再生できないものやプレイできないもののほうが少ないという状態で、とにかく多くの操作がスムーズに出来る処理能力を持っています。
そして電池容量が4000mAhを超えるとにかく大容量であるため、多少荒い使い方をしても丸一日電池が持つことが期待されます。酷使しなければ余裕で2、3日は充電しなくても持ち歩けるだけのバッテリー容量です。ただし、バッテリーの節約というか最適化というものがあまりうまくないようで、容量が50%を切ったら充電しておかないと困る事態にもなりかねないので注意しておきましょう。
デメリットというよりも不満が目立つ点としては、LTE接続に問題が出ている人がいるようです。これはLTEに接続せず、3Gのまま接続が変わらず遅めの速度しかでないという問題のようです。
この問題の解決方法は再起動だったりAPNを最初から入力し直すなんていう方法が提唱されています。APNが関わるということで、同じHuawei製のAscend G620Sと同じようなAPN設定の問題と関係しているかもしれません。接続方式を通常とはまた違う値を入力する必要のあるMVNOがあるため、もしこのトラブルにあった場合は以下の内容を確認してみてください。
また他のHuawei機種同様にFOMAプラスエリアへの対応をしていませんので、山間部周辺で生活していたり、よく出かける人は気をつけましょう。
あとはこれだけの性能のあるスマートフォンのため、格安SIMと呼ばれる回線の中でも特に安いデータ量の低いプランで使うと、スマホの良さを引き出せないという点が指摘されています。これはつまりどういう事かというと、このスマホの魅力を最大限に引き出そうとしたら、パケットデータ量の多い高いプランへの加入が必要ということです。
そのためキャリア回線から乗り換えてMVNOでの運用をするようになっても、結局はスマホの良さを活かす契約をすると、総額ではそれほど安くならないというような前向きな悩ましい問題が出てくるようです。
以上のように評判自体はLTE接続の問題以外では概ね高評価なものが揃っているため、快適なだけでなく様々な使い方で高い満足度を提供してくれるスマートフォンになることでしょう。
ただその分スマホの価格にもコストがかかりますし、良さを引き出すにしても高い料金プランの契約が必要になってきてしまいます。
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