テザリングの基礎知識 MVNOの格安SIMで使うには?Bluetoothテザリングでバッテリー節約など

スマホの使い方

スマートフォンの機能の一つにテザリングというものがあります。

スマートフォンが受信している電波を使って、スマートフォンから別の機器に対して電波を飛ばすことで、他の機器でもネットに接続するように出来る機能です。

この機能を使えば、わざわざWi-Fiルーターを使わなくても、スマートフォンがルーターがわりになってパソコンやゲーム機などを主に野外でネット接続する事が出来るようになります。ノートパソコンでの作業や、PSPや3DSで通信対戦をしようとする人にとっては必須の機能になるかと思います。

この機能について、今回は初歩的な知識を交えて解説したいと思います。

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MVNO格安SIMでのテザリングについて

このテザリング機能、スマホがWi-Fiルーターのように使えるということで非常に便利です。この便利な機能をなるべく安く使おうとして考えた場合、真っ先に思いつくのが格安SIMでのテザリングでしょう。

キャリア回線よりも安く、データプランのみで運用すれば大容量プランでも3000円前後で使えるため、低額でパソコンなどをネットに接続できる回線としてうまく活用できれば大きな節約に帰依する事でしょう。

格安SIMでテザリングをする場合、まずMVNO側はテザリングにたいして特別な規制などはしていません。通常の通信量規制はありますが、テザリングのために追加料金を払ったり、パケ漏れのようなことを起こすこともありません。契約している料金プランそのままの値段でテザリングも自由に使うことが出来ます。

MVNOのSIM側には一切テザリングに関する規制というのはないのですが、問題はスマートフォン側です。

MVNO格安SIMで、テザリングについて問題が出るのはdocomo系のMVNOです。そしてそれはSIM側に問題があるのではなくて、スマートフォン側に問題があります。スマートフォンでもSIMフリースマホの場合は、Android2.2以降ならばテザリング対応していますし何も規制はありませんが、docomoの白ロムスマホを使って格安SIM運用をしている場合には、テザリングで大きな問題が生じてしまいます。

docomoのテザリングAPN固定問題

MVNOでテザリングをする場合、スマートフォン側の問題で利用に影響が出る。そしてそれはSIMフリースマホでは問題なくて、docomoの白ロムスマホを使った場合に限られる、というのがdocomo系のMVNO格安SIMでテザリングを利用する時に問題となる点です。

何故docomoの白ロムでテザリングに問題が起きるのでしょうか。それはdocomoが各スマートフォンに備えさせている仕様にあります。実はdocomoでは、発売しているスマートフォンがテザリングをする時のAPNを常にspモードでの接続に限るという仕様にしており、spモード接続以外の方法でのテザリング機能を塞いでしまっているのです。

この影響によってdocomoから発売されたスマートフォンで格安SIM運用をしている場合、テザリングをする時に限ってspモードAPN固定という仕様にぶち当たり、テザリングが出来ないということになってしまいます。SIMフリースマホではこのような問題がないため、普通にテザリング出来ます。

この問題は普通の使い方をしていくと解決は出来ません。テザリング出来ないことを受け入れるしかありません。ただしメーカー保証の対象外になることを覚悟して、root化と呼ばれるちょっとした改造行為に近い作業をした上で、テザリングAPNの固定を解除してしまえば、docomoスマホでもテザリングが出来ます。

しかし保証の対象外になってしまいますし、失敗したら最悪動かなくなってしまう危険性もあるため、行為を行うのは慎重にしなければいけません。そこまでテザリング機能が自分にとって必要なのかどうかを判断して行いましょう。

 

Bluetoothテザリングで電池の節約

一部のスマホ、一部のモバイルWi-Fiルーターでは、通常のWi-Fiテザリング機能の他にBluetooth接続を活用したテザリング機能が備わっています。このBluetoothテザリングは通常のWi-Fiテザリングにはないメリット・デメリットがありますので、うまく使い方を分ければこれまで以上にスマホの利用が捗るかと思われます。

それではこのBluetoothテザリングの特徴を挙げていきましょう。

  • 最大下り速度(ダウンロード速度)は3Mbpsまで
  • 電池持ちが非常に良い

Bluetoothテザリングの特徴はこの2つです。端的にまとめると「速度はそれほど出ないけれども、電池持ちはすこぶる良い」ということになります。

通常のWi-Fiテザリングだとバッテリー消費が激しいため、うまく利用しないとスマートフォンやWi-Fiルーターの電池がすぐになくなってしまいます。ところがBluetoothテザリングだとほとんど電池の消費がありません。4、5倍はバッテリー持ちが良く、ほぼ待機状態と変わらないレベルの消費しかしません。

このバッテリー消費の低さは、非常に大きなメリットとなるでしょう。Wi-Fiテザリングでは数時間利用するだけで大幅に電池が減ってしまう機種もあるため、もしもBluetoothテザリングが出来る機能がついているようなら積極的に使いたいところです。ですがこうしたメリットの一方でデメリットも存在します。

デメリットは速度があまり出ないということです。最大でも3Mbpsという速度になってしまいます。3MbpsでもWebサイトをみたり、携帯ゲームレベルの通信をするのには問題ないのですが、外部からファイルをダウンロードしたり、ノートパソコンで作業をする場面では遅く感じられることでしょう。

このようにメリット・デメリットがはっきりしているBluetoothテザリングですが、その特性を理解した上でWi-Fiテザリングと併用することが出来れば、非常に使いやすく便利なテザリング機能の一つになるかと思います。

 

以上がテザリングに関しての基礎的な知識になるかと思います。

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