Nexus5で主に確認されて、別のNexusシリーズでも確認されている通信問題があります。
それはAndroid OSのバージョンが5.XX以降にアップデートした場合、主にMVNOの格安SIM運用をしている場合にLTE通信に切り替わらずに3Gのまま通信しなければいけない羽目になる、という問題があります。
これは所謂Lolipopと呼ばれるAndroidの最新バージョンを適用したスマートフォンに見られ、現在Lolipopへのアップグレードが配信されているNexus系端末によく見られる問題です。この問題について、IIJmioがユーザーとの交流会においてその原因と対策を解説していたので、それをまとめておきたいと思います。
他社のAPNが干渉
Lolipop以前のAndroid OSバージョン、つまりAndroid 4.4などのモデルではこの問題は起こっていませんでした。ですがLolipopアップデートを施した端末においてこのLTE接続不良という問題が頻発しています。
この原因についてIIJmioは交流会でかなり専門用語を交えて解説しています。ですがその内容は専門的過ぎたたため、簡単にまとめてしまえば「LolipopでプリインストールされたAPNが干渉してしまい、LTEに繋がりにくくなっている」ということのようです。
なんでもAPN設定の項目欄に、別の回線向けのAPNがあることで、そのAPNで最初に電波を探す仕様にLolipopではなっているようです。IIJmioの調査環境では複数のAPNのうち、まず「mopera」に繋がってその後「b-mobile」に繋がろうとして、その後にようやく「IIJmio」に繋がるという動き方をしていて、この過程でLTEの電波を探しにくい状態になってしまっているようなのです。
解決方法は
この問題の解決方法は、ずばり使わないAPNを全て削除することです。自分が利用する回線のAPN以外を削除することでLolipopの持つ干渉の仕様が意味のないものになりますから、これを実行することで干渉するものが無くなりますから安定してLTEに繋げることが出来るとしています。
Lolipopのキャリアスマートフォンが現状Y!mobileのNexus5のみであるため、この問題の顕在化はしていませんが、今後Android 5.XX以降のスマートフォンが増えることで、この問題がキャリアスマホでも出てくるかもしれません。
もしかしたらマイナーアップデートによってGoogle側で修正してくるかもしれませんが、今のところこの不要なAPNの削除という方法がLolipop端末でのLTEの安定した通信を使える唯一の手段という事になりそうです。
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