ZenFone 3が国内販売することをASUSが発表を行いましたが、この発表時に示された販売価格がZenFone 3を待ち望んでいた国内ユーザーの失望を買っています。
今回ZenFone 3の国内販売価格は39800円(税込では42984円)と、約4万円もしてしまう高額な価格が付けられてしまいました。確かにZenFone 3のスペックや、au Volte対応・DSDS機能などの特徴を考えれば4万円でもある程度納得できる価格ではあるものの、海外で既に発売されているZenFone 3の販売価格はこれよりも大幅に下回っており、国内でも同程度のスペックの機種が3万円前後の価格で抑えられていることを考えると、あまりにも今回の価格設定は努力の足らない値付けだと感じられます。
単純にコストパフォーマンスを考えた場合、今回のZenFone 3を日本の販売価格で購入することは勿体無いです。海外版の販売価格と日本版の販売価格を比較してみると、なんと今回の値付けは為替レートで1ドル=160円という消費者をあまりにも舐めた価格設定になっています。
こんな「ぼったくり価格」での購入をすることは懸命ではありません。ZenFone 3は海外モデルを購入すれば安く買えますし、もっと安い価格で同等の性能の別SIMフリースマホ、もしくは同じ価格でもっとスペックが上のSIMフリースマホを購入できるようになっているので、より賢い購入方法を選んだほうが良いでしょう。
この記事では海外版のZenFone 3の価格とその比較、そして同じ価格で購入できるより高性能なスマホについてまとめてみたいと思います。
海外版ZenFone 3の販売ショップと価格
ZenFone 3は今回日本版が非常に高額な価格になっていますが、海外版は高額どころか性能の割に安い機種となっていて、輸入して使おうとすると非常にコスパのよい機種という扱いになります。
ここでは「安い」ZenFone 3の買える海外スマホの輸入ショップと、その価格の現状というものについてをまとめてみたいと思います。
エクスパンシス
海外スマホの輸入販売店として老舗の域に入ってきているのが「エクスパンシス」です。
イギリスに本拠を置くガジェットショップの香港支店が日本への販売・配送を行います。
このショップの特徴は比較的海外スマホを取り扱うショップのなかでも安い上に、配送までが非常に早いという点にもあります。海外からの輸入商品は通常数週間近くかかることがありますが、こちらでは最短で翌日、平均しても2日ぐらいで届けてくれる迅速さがあります(ただし平日のみ営業なので注文のタイミング次第)。
Fedexの配送の他にヤマト運輸の配送も選ぶことができ、梱包もしっかりとしているため輸送中の事故報告が他の海外輸入業者よりも少ないです。
支払いも海外サイトの割にクレカやペイパルと共にヤマトの代引きにも対応しており、海外業者に情報を預けたくないという人でも安心して購入することができます。
こちらの現在の価格は28800円です。ここに送料と関税がかかってきておよそ30500円~31000円ほどが最終的に必要な金額になるでしょう。
海外モデルというだけで1万円以上も安く買えるようになるのが今のZenFone 3の現状です。これでは日本版を待ち望んでいた人、特に価格の安さを期待していた人には失望が生まれてもおかしくありません。
エクスパンシスでは1年間の保証が利用できます。一旦海外の営業所へと送り、そこでエクスパンシス側が現地メーカーに修理依頼などをすることになるため、時間はかかってしまいますが一応保証サービスも持っています。
まずはこのショップが海外版を買う際に安心して使えることのできるショップになるでしょう。
イートレン
続いてはイートレンです。
こちらは最近になって日本語スタッフを用意するなどしたために、日本での知名度が上がってきている販売店です。
こちらでもZenFone 3は送料込みで31000円ほどという販売価格になっています。
配送まではエクスパンシスほど迅速ではありませんが、1週間かかるようなこともないので使いやすいショップであることは確かです。
イートレンでは過去Galaxy Note7のリコール問題が起きた時に、すでに販売してしまったリコール対象のGalaxy Note7をリコール対象外のモデルへと無償で交換してくれる対応をするなど、海外スマホのショップとしては保証・補償のサービス対応がしっかりとしたショップになっています。
安心して購入できるショップとして高い評価をすることが出来ます。
イオシス
国内のショップの中で海外スマホを取り扱っており、保証・補償が強いショップとなるとイオシスが挙げられます。
イオシスの海外スマホの販売価格は輸入中心の海外ショップに比べると高めです。ZenFone 3も税込みで37800円と海外版と比べて6000円ほど高く、国内版と比べて5000円ほどしか安くなっています。
そのため安さ重視で購入するショップとしては適さないショップにはなるのですが、国内拠点のショップということである程度補償・保証対応に融通が効きます。
例えば以下のtweetに見られるように、Galaxy Note7のリコール問題時に対応を一切しなかった海外販売ショップ(1shopmobile)に比べて真摯な対応をしてくれています。
ある程度の保証サービスを求めたいのならばイオシスでの購入が高いなりにもそれだけの価値があるショップになります。
ZenFone 3を買うなら輸入で
以上のように安いショップだと日本の販売価格よりも1万円以上安くなります。
価格の良さでシェアを伸ばしてきたASUSですが、今回その価格の良さを満たしているのは海外版の購入に限られていると言えそうです。
国内版では技適・ATOKプリイン・au Volte対応などを満たしくれるものの、そちらがユーザーに対して1万円分の価値を与えてくれるのかと言われれば微妙なところです。
より賢く搾取されずに買おうと思ったら日本版ではなく海外版を輸入などで購入するのが良いでしょう。
その際にここで紹介したショップならば価格の安さはありますし、1shopmobileやAmazonのマケプレ販売よりも初期不良品等に対する保証の安心感が得られるものになっています。
ZenFone 3を購入するのならばこちらのショップを利用して海外版を買うようにしましょう。わざわざ4万円以上の金額を支払わなくて良くなります。
日本版ZenFone 3よりコスパが良い、あるいは性能が良いスマホ
ここからは日本版ZenFone 3に支払う購入金額よりも安く買えるようになり、それでいてZenFone 3並みに性能の良いSIMフリースマホについて紹介していきます。
明らかにコスパの良くなる性能と価格のバランスを持ったスマホというのをまとめてみましょう。
「格安SIMフリースマホ」を購入するなら楽天モバイルを活用すべき
SIMフリースマホの中でも高性能な機種を安く買いたいのなら利用すべきは楽天モバイルのセールです。現在SIMフリースマホを定価以下で購入しようと思ったらgoosimsellerか楽天モバイルのセット販売を活用するのが一番安く購入しやすい方法です。
他のMVNO各社がインパクトのある値下げやセールが出来ていない中で、楽天モバイルは強烈なインパクトを与える安さのセールを実施していますから、こちらを活用するのがコスパの良いSIMフリースマホの購入をする上で重要になってきています。
Mate S
価格は29800円、それプラス3000円の事務手数料と1ヶ月の通信料としてい約525円という金額で購入できるのがHuawei Mate Sです。
本来の定価が79800円という安さで売られているにも関わらず、楽天モバイルの契約とセットで購入すると29800円という安さで買えるようになります。
楽天モバイルの契約が必要なため、契約事務手数料として追加で3000円がかかるものの、Mate Sのこの特価は「データプラン」でも契約ができるために、525円の最安プランを1ヶ月分だけ支払うだけですぐに解約金0円で解約することが出来ます。
フルメタルボディの5.5インチスマホで、価格からもわかるようにハイスペックなフラグシップモデルです。RAM3GBにオクタコアのCPU Kirin935を搭載したハイエンドスマホです。
ZenFone 3の価格より約8000円ほど購入価格を抑えた上で、基本性能ではZenFone 3同等以上(特にグラフィックス面で動画や3D表示に強い)のものを有しているのがこのスマホですので、性能比でのコスパは素晴らしい機種かと思われます。
楽天モバイルのセール以外では8万円近くしてしまいますので、必ずこのセール価格で購入するようにしましょう。
Honor 8 Plus
ほぼZenFone 3と同じ価格で性能ではかなり上に位置するのがHuaweiのHonor 8 Plusです。
こちらは楽天モバイルのデータSIMセットによって3000円+35800円の価格で購入できるようになっています。即解約時の維持費含めてほぼZenFone 3と同じ価格です。
同じ価格ですがZenFone 3よりも性能は更に上がっています。RAMは4GBでKirin950という先ほどのMate Sの935よりもさらにグレードアップしたCPUを使って各種動作が快適に利用できます。
同価格で買えるのに性能が更に良いということで、コストパフォーマンスではZenFone 3の日本版に比べても上になっています。
ZenFone 3のようにau Volte非対応、DSDS機能がないことはこちらのHonor 8 Plusの弱点ではあるものの、それ以外では確実にZenFone 3以上の性能を持った良スマホです。同じ価格で購入するならこちらの方が良いでしょう。
Honor 6 Plus
ZenFone 3ほどの性能は要らないが各種スマホの操作を快適に使えて、その上安い機種が欲しいというのならば、Honor 8 Plusが発売されたことで値下げされたHonor 6 Plusがオススメです。
こちらは楽天モバイルの契約が不要で、公式の価格値下げが起こされているために誰でも安く買えるようになっています。
元々の定価は45000円だったのですが、それが型落ちになるということで19800円というZenFone 3の半額で購入できる機種になっています。半額といってもRAMは3GB、Kirin920、フルHDというハイエンド級の性能を有しており、2万円以下で購入できるスマホとしては最もコスパの良いSIMフリースマホであることは間違いありません。
これから初めてSIMフリースマホを使ってみようと思っている場合は、ZenFone 3などの高額機種よりもこちらのように2万円弱で購入できる機種にMVNOを利用して試してみるのが無難です。
性能面ではZenFone 3と対峙した時に細かい点で劣るところもありますが、普通の動作では余裕で快適に使えるようになっているため、こちらもより安くコスパの良い機種を得たい人にオススメです。
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価格で努力しているHuawei製スマホが今はASUS製品よりコスパが上
図らずもすべてHuawei製のスマホになってしまいましたが、それだけHuaweiが価格面で努力しているのが伝わってきます。
Huaweiは中国内でシェアNo1という巨大なスマホメーカーですが、それほど市場規模の大きくない日本においてもしっかりとシェアを伸ばそうと価格を妥協しない姿勢を見せています。
この姿勢こそは今回ASUSに向けられた失望感からもわかるように、ZenFone 3販売に必要な姿勢だったのではないでしょうか。
DSDS機能やau VolteといったZenFone 3にあった諸機能がHuawei機にはありませんが、そちらさえ必要なければコストパフォーマンスが最も優れたスマホ群としてオススメすることが出来るのがこちらの3つのスマホです。
安いDSDS機は海外ZenFone 3、より性能とコスパを求めるならHuawei機という選択
というわけで日本版のZenFone 3を購入するよりも、他の選択肢が数多くあるためにそちらを選んだほうが確実にお得になる可能性が生まれています。
DSDS機として安い機種を狙っているなら海外版のZenFone 3が1万円以上安くなるのでオススメです。一応auの周波数帯にも対応しているので、Volte音声通話以外は他の回線と同じようにデータ通信が可能です。日本版よりも確実にお買い得なので、輸入という形で海外からZenFone 3を購入するのが賢いやり方でしょう。
DSDSやau Volteといったいわゆる「ニッチ」な機能よりも、より価格と性能のバランスがとれたコスパの良い機種を購入したいのならば、楽天モバイルのセールで販売されているHuawei機を購入すると、同じ金額もしくはそれ以下の価格でZenFone 3よりも性能面で優れたスマホを購入することが可能です。
このように日本版ZenFone 3を買うよりももっと良い条件で安くZenFone 3を購入出来たり、それ以上の性能を有したスマホを購入できますので、今一度しっかり価格やお得な購入方法を確認して貰えればと思います。
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