MVNOについての特集をしてみたいと思います。
まずはIIJmioからはじめましょう。
数あるMVNOの中で、現在評価の高いMVNOと言えばこのIIJmioです。速度も出て、混雑している時でも極端に通信状況が悪化せずに使いやすさが安定しています。
初心者はもちろんキャリア回線のヘビーユーザーな人でも満足のいく回線品質が提供されているので、多くの人に勧められるMVNOかと思います。
そのIIJmioについての特徴と実際の速度についてまとめてみたいと思います。
IIJmio、プランの特徴
安くて複数SIMの持てるプランがある
IIJmioのプランは3つのデータプランから選ぶことが出来ます。
パケットデータ | 2GBコース | 4GBコース | 7GBコース/最大3枚シェア可能 |
データプラン | 900円 | 1520円 | 2560円 |
音声オプション+データ | 1600円 | 2220円 | 3260円 |
初期費用/契約事務手数料 | 3000円 | SMSオプション | 140円 |
SIM再発行手数料 | 2000円 | クーポンチャージ | 100MB/200円 |
契約解除料 | (12-契約期間)×1000円 | SIMカード追加(7GBのみ) | 1枚2000円 |
そのどれもが、格安SIMの中では安い料金になっています。1GBあたりの毎月の料金は、最安というわけではないものの、競争激しい格安SIMの中で充分候補に挙げられる料金になっています。
2GBで900円からなら2台持ち用のデータプランとしてとても安い部類です。4GBなら音声オプションをつけることで、1台持ちでも全く困らないプランになると思いますし、これでも2000円台の料金で済んでしまいます。
更に7GBなんていうプランもあって、これはただ7GB使えるだけでなく、最大3つのSIMカードでデータ量をシェアすることが出来るプランです。データ自体に余裕があるだけでなく、シェアが可能なので家族全員で2台持ちを少ない料金で実現可能なプランもあるのです。
もともと機能も回線品質も良いのに、プランも安くてシェアを利用すれば使いやすいというのがIIJmioの特徴です。
また音声オプションを加えたみおふぉんも提供しています。解約金は12ヶ月間存在しますが、契約期間が長くなるほど減る仕組みになっています。
3つしかデータプランはない
ただ3つしかデータプランが無いことはデメリットかもしれません。これから特集の中で紹介予定のDMM mobileやBIGLOBE LTE・3Gには、もっと種類の多く大容量のプランがありますが、IIJmioは選べるのが3つのプランしかありません。
自分が普段使う平均的なデータ量にあったプランを選びたくても、IIJmioのプランは若干少ないように思えます。特に4GB以上使う人と7GB以上使う人はプラン選びに困ってしまうと思います。5GB程度のプランを選べない、10GBぐらいのプランが選べないので、インターネットを長時間使う人の場合はプランに不満が出やすいかもしれません。
IIJmioの注目特別機能
・バースト転送
IIJmioの機能の一つで、他のMVNOにはないものがあります。それがバースト転送機能です。
この機能は、200kbpsの速度制限時でも最初の数秒間だけ200kbpsの制限が外れて通常の高速状態で通信が出来ます。データの少ないサイトならば、この最初の加速時に大体読み込まれてしまうため、200kbpsの速度でも他のMVNOと違って体感的な速さが全く違います。
低速時が速度が出なくて困るんじゃないかと感じる人もいると思いますが、IIJmioなら高速と低速のハイブリッドな200kbpsなので、使いやすさは断然上なMVNOということになります。
・データ翌月繰り越し
もしも当月のデータプランで使いきれなかった分が出て来た場合には、翌月にその余ってしまった分のデータが繰り越しという形で追加されます。
他のMVNOだとこの余った分が切り捨てされてしまうものも多いのですが、IIJmioなら無駄にしないで使い切れる可能性が高いです。
・アプリでデータ量の管理やクーポンの切り替え
IIJmioは専用のアプリを用意していて、そのアプリ内で当月のパケット量などを把握することが出来ます。
またそのアプリの中で、バンドルクーポンという高速と低速を切り替える機能があり、意図的に200kbpsへと落として高速データクーポンを使用しないで節約するという使い方も出来ます。
速度状況を検証
実際の速度について検証してみました。
LTE回線での計測で3つの時間帯でIIJmioの速度を計測しました。まず混雑時でMVNOが最も速度が遅くなると言われている12時台での計測を。そしてもう一つは夜の混雑時である21時台の速度です。どちらも通常よりもかなり速度が落ちる時間帯ですが、その中でもどれだけ速度が出るのかという点を確認したいと思います。
また同時に平時の速度を見る目的で午後の時間帯に一度計測しています。
12時のIIJmioの速度
流石に一番速度がでなくなるお昼時では速度が遅くなります。2Mbps以上は越えて来ません。最初の12Mbpsは時間的にタイミングが早すぎたからでしょう。体感自体はそれほど遅くなっている気はしませんが、速度計測アプリで測るとこのような結果になります。
15時のIIJmioの速度
お昼を過ぎれば速度は一気に改善します。これぐらいの速度が出ればよほどのことが無い限りは普通に使える速度だと思います。
21時のIIJmioの速度
21時では3回も10Mbpsを超える回線速度を見せてます。とにかく21時レベルでは帯域への負担をうまく避ける事が出来るようで、スピードはかなりの速さになっています。
IIJmio平均速度 | 12時台 | 15時台 | 21時台 |
ダウンロード速度 | 4.25 | 6.97 | 9.89 |
アップロード速度 | 3.01 | 1.82 | 1.27 |
Ping値 | 102 | 56 | 76 |
混雑時は難しい速度ではありますが、それ以外のところではかなりの高速通信が出来るため、もしも間違いのないMVNO選びをしたいという場合は、IIJmioが鉄板の格安SIMということになるでしょう。とにかく安定感も高く料金も安く、それでいて速度がしっかり出てくれるので、パケットデータ次第ではありますが選ぶべき格安SIMの一つであることは間違いありません。
音声オプションを加えたみおふぉんならば、docomoやauからMNPしてきても、それらキャリアに近い品質で使うことができるMVNOとして第一候補にあがることでしょう。IIJmioは自信を持っておススメできるMVNOです。
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