AQUOS Zero2のデメリット中心レビュー 電池持ちの不安感/焼き付き個体/軽さ以外の取り柄無し

2.5
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AQUOS Zero2の実機レビューをしていきます。

今回のレビューも過去のモデル同様に気になるデメリット部分を中心に行っていきます。

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正直なところ昨今のハイエンドモデルはもはや普通の操作の快適さとかについてはレビューするまでもなく良い機種ばかりなので、レビューとして参考になるのはそうした良いところよりもデメリットの方であろう、という考えからこのデメリット中心のレビューをしています。

それでは早速今回使用してみたAQUOS Zero2のデメリットと感じたポイントをまとめてみようと思います。

体感した気になる点だけでなく、TwitterなどSNSの報告なんかも確認しながら見ていきましょう。

AQUOS Zero2実機運用で感じたデメリットのレビュー

AQUOS Zero2を使って感じたデメリットは次のようなもの。

  • 4倍速モードを使える場面が限られており期待外れ
  • 機能とか結構少なくて面白みはない
  • ベゼル広めで幅もあるから軽さがあまり活かせない
  • 指紋認証あまり良くないし画面点灯も遅いから少しイライラする
  • 画面の大きさやマルチタッチが5点まででゲーム用としてどうなの?
  • バッテリー容量少ないけどゲーム用としてどうなの?
  • 焼き付きやバッテリー持ちが悪い、なんていう口コミも結構出てる

簡単にデメリットの概要をまとめるとこんな感じになります。

以下ではこれら感じた問題点についてを詳しく説明していきます。

 

4倍速モードがゲームだけ、しかも不具合が出るものもあって活かせなさすぎる

AQUOS Zero2のその特徴の一つにより進化した倍速ディスプレイというものがあります。

これまでは2倍速まででしたが、今回のモデルではついに4倍速までその表示速度を実現しています。

これによってより残像感のないディスプレイ表示ができるわけですが、残念ながらその表示の利用は限定的です。

4倍速表示ができるのはゲームアプリ内のみだけになっており、通常のアプリは60Hzの普通の表示速度。個別の設定で120Hzの倍速表示に変更できるというものになっています。

このため最新の機能である4倍速表示というのも、活かすことのできる場面は少なく、宝の持ち腐れではないですがあまり恩恵を感じにくいものになってしまっています。

限定的な場面でしか最新機能を使えないため、特徴としてはあって無いようなものになってしまっています。

防水やおサイフケータイはあるけれどもそれ以外の機能で便利なものが少ない

機能は防水・防塵、おサイフケータイが標準的なものとして装備されています。

しかし一方でそれ以外の機能として便利なワイヤレス充電やワンセグ・フルセグといったものは省かれています。

AQUOS R3なんかだと用意されていただけに、系統が違うとはいえ同じハイエンドモデルとしてガッカリな仕様です。

オリジナルのソフトウェア周りの機能も、イマイチ洗練さが足りなく十分に機能しているように感じないものがあります。

アウトドアビューなんかはAQUOS R3では便利に使えましたが、こちらのZero2では元々の明るさが少し暗めのため、効果もそれほど高くないという弱さがあります。

全体的に役立つ機能というのがそこまで用意されておらず、AQUOSシリーズスマホとして見た時に物足りなさがかなり強いです。

幅74ミリ、ベゼルも広めで持ちにくさは感じてしまい、それゆえに軽さのメリットが失われてる

AQUOS Zero2は141gの軽さということでこれは間違いなくメリットです。

でもその軽さがあっても持ち易いかどうかと聞かれると微妙です。大き目の視点で使いやすいというのは確かなのですが、持ちやすさとかの細かいところを見た時にあまり良くはありません。

ぶっちゃけ幅74ミリというのは同じディスプレイサイズのスマホの中でも幅広く感じてしまいますし、ベゼルも広いのでかなり野暮ったいデザインになっています。

軽さを追求するのはいいものの、その視点ばかりが重要視されて実際の使いやすさという視点が失われているのではないか、というのが感じられてしまいました。

指紋認証は劣化しており認証が遅い、しかも認証を始めるための画面点灯も遅い2重苦

指紋認証は酷いです。

画面内指紋認証に関してはGalaxy S10シリーズも酷かったですが、このAQUOS Zero2も同様に酷いです。

まともに使えるのは顔認証だけですね。それもマスクしてしまうと使えなくなってしまうので、2月以降しばらく使いづらいわけですが。

センサーむき出しのモデルは背面でも前面でも最近のSHARPのスマホはしっかりとした認証レスポンスがあったのですが、今回画面内指紋認証を取り入れたもののその試みは失敗だったのではないかと思わせる酷さになってしまいました。

またそもそもの画面内指紋認証をアクティブにするためには、スマホを持ったりして画面点灯をさせる必要があるのですが、このレスポンス自体も酷いものになっておりとてもストレスの感じるものになってしまっています。

バッテリー容量も少ないので4倍速とか合わせてゲームした時に不安が凄い

気になるのはバッテリー持ち。

スリープ中や普通の用途にスマホを利用しているときは全く電池持ちに関しては心配いりません。この点は結構優秀なのでそこを悪く言うつもりはありません。

ただしゲームをしだすと一気にバッテリー持ちが心配になるレベルで下がってきます。

ゲーム自体の負荷もそうですし、4倍速表示のハイレスポンスモードでプレイした時のバッテリーの消費具合は結構厳しいものを感じます。

大体1時間プレイして10%消費ならいい方で、発熱が強めに出るゲームだと15%ぐらいは簡単にバッテリー消費してしまいます。

4倍速表示で電池消費が激しい上に、そもそものバッテリー容量もギリギリ3000mAhを超える3130mAhとなっており、かなり不安の強いバッテリー性能になってしまっているのを感じます。

バッテリー持ちはこのAQUOS Zero2の特徴であるゲーミング機能を利用していこうとすると、確実にネックとなってしまうポイントです。

口コミやSNSでバッテリー周りや焼き付き不具合の報告

このAQUOS Zero2には今回のレビュー以外でもSNS上や口コミなんかで不満な点が結構噴出しているため、そちらもユーザーの声として確認をしてもらえればと思います。

 

ディスプレイの焼き付きは自分の機種でも確認済み。

といってもこちらの症状は軽度で、YouTubeで2時間ぐらい動画を見てたら表示された両脇の黒い帯の部分とそうでない部分のところで焼き付きが発生しており、よく目を凝らせばわかるレベルにとどまっています。

一応Twitterの口コミよりは症状は軽度です。

流石に実験するのは怖いのでこれ以外の検証はできないものの、自分の環境でも発現していることからディスプレイ品質は高くないのがわかります。

今どき有機ELで焼き付き起こすのはハイエンドモデルでは論外でしょう。

バッテリーに関してはやはりゲームユーザーや動画とかをみるユーザーを中心に不満の声が大きいのを感じます。

容量的に1台持ちが不安なユーザーは多いでしょう。ゲームをしなくてもこれで2年間戦えるのか不安はあります。

軽さは間違いなく良いんだけど、それ以外があまり洗練されていない残念さ

AQUOS Zero2に関しては評価できるのは軽さぐらいです。

その他の部分は結構今どきのスマホ、2020年に発売されるハイエンドモデル級のスマホとしてはお粗末なところが目立つのがAQUOS Zero2です。

軽さ以外はこだわりが見られず、4倍速表示を備えているのがギリギリ許せるレベルでしょうか。

 

それ以外では利便性の高い機能は少ないですし、バッテリー容量も不安要素、ディスプレイ品質も暗めでベゼルが広く焼き付きもあるということでかなり不満を感じる出来・要素が多いです。

今までのスマホのレビューもあえてデメリットを中心にしてきたんですけど、それはメリットに強いところがあり、それゆえにオススメしたいからこそデメリットについてまずは知ってもらおうという気持ちからレビューをしてきました。

残念ながらこのAQUOS Zero2は全くオススメすることができず、これらのデメリットは購入を考え直してもらうために書いてる内容となります。

 

正直これが4万円ぐらいなら十分に褒められる内容ではあるのですが、8万円や9万円するフルプライスのスマホということを考えたらとても人に勧められるものではありません。

軽さしか取り柄がなく、それ以外は他のスマホの方が圧倒的に機能や性能周りも充実しているため、AQUOS Zero2を敢えて選ぶ理由というのはほとんどありません。

別に大きな不具合があるというわけではありませんが(焼き付きやバッテリー容量についてはそれに近いですが)、ここまで洗練さにかけたちぐはぐで性能の高さと軽さだけ(と限定的な4倍速表示)のスマホは、選ぶ価値を全く感じないものになっています。

 

全キャリアで販売されてしまっているため、多くのユーザーがこの地雷スマホを買ってしまう可能性があるでしょうが、どうかこのレビューを読んだようなら別の機種へと考え直してください。

Galaxy S10やS20、それにXperia 5とかでも十分に軽さはありながら機能性とか作り込みはしっかりしています。

正直そちらを買ったほうが間違いなく満足できるはずです。

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