iPhone XSの契約において、特にauとSoftBankの契約方法が今ネガティブに捉えられています。
auとSoftBankでは今両社が推奨するプランで契約した場合、月額の割引サービスが適用されない上に、安く契約をしたい場合には2年後もしくは1年後にiPhone XSを返却する必要のある形で契約しなければいけなくなっています。
実質的なリース契約をしないと安くならないプランでの契約を両社とも推奨しており、ユーザーとしては使いにくさを感じて不満も残るものになってしまっています。
ですがあくまでこれらのプランはauとSoftBankが推奨しているだけであって、実際には従来通りの実質価格で契約することのできるプランというものを両社はしっかりと残しており、そちらを利用して契約をすれば安く契約できた上にリース契約にもならないという契約を行うことができます。
推奨されていないということで、HPなどではプランがしっかり説明されていないところもありますが、ちゃんと従来の毎月割/月月割付きで契約できるプランというのは用意されています。
そしてiPhone XSに関してはこの説明が少ない従来の毎月割/月月割が適用されるLTEプランやホワイトプランといったプランで契約することが安く契約する方法としてオススメできるものになっているので、今回はこちらのプラン内容を説明していこうと思います。
LTEプラン・カケホ(データ定額)やホワイトプラン・スマ放題で契約すると実質価格での契約が可能
auとSoftBankでは、24ヶ月リースを前提とした48ヶ月払いの契約方法というのが現在契約できるプランとしてクローズアップされることが多く、そちらの契約方法ですと価格として非常に高いものになってしまっています。
どちらも毎月割/月月割が用意されておらず、12万円を超える端末価格がそのままかかってきてしまいます。そのためアップグレードプログラムEXや半額サポートといった半額リース系のオプションを加えないと、契約として非常に高額な内容になっています。
こちらの契約では、セットで契約ができて割引キャンペーンが適用されるプランとして大容量のデータプランが要されているため、そちらを十分に使うような利用方法であればメリットはあるのですが、50GBなどの大容量は使わないというユーザーであれば無駄に高くなった上に2年リースという端末が手元に残らない契約になってしまうために、お得度は高くありません。
これらのプランはヘビーユーザーや頻繁にスマホを取り替えるユーザー以外にはあまりメリットのないプランになっており、非常に厳しい価格内容・プラン内容になっています。
こうした中で従来の契約方法に近い毎月割/月月割を使えて、2年間利用した実質価格で契約できるプランというのも実は全く案内がされていないだけで存在自体はしています。
そのためライトユーザーやそこまで多くのデータ通信量を使わないユーザーであれば、こちらの実質価格で契約できるプランの方が毎月の支払いはお得になりますし、何よりも端末を返却する必要がないために支払いを終えた後は自由にスマホを取り扱うことができます。
リース前提だとスマホをそのまま使ったり売却したりとすることが使えませんが、実質価格であれば2年間支払うことで端末代を完済できるので、そのあたりを自由に利用することできます。
毎月割と月月割が適用できて実質価格で契約できるのは
- au:LTEプラン・カケホとデジラ(データ定額)
- SoftBank:ホワイトプラン・スマ放題プラン
となっています。
この内SoftBankに関しては、新規とMNPでは既にホワイトプランとスマ放題プランは受付を停止しているため、今現在ホワイトプランとスマ放題プランを契約しているユーザーが対象です。
これらのプランでの運用であるならば、iPhone XSとiPhone XS Maxを実質価格で契約することができます。
auとSoftBankの実質価格は次のとおりです。
au
- iPhone XS
64GB | 256GB | 512GB | |
端末価格 | 128,640円 | 146,880円 | 171,840円 |
毎月割 | ▲2,710円 | ||
実質価格 | 63,600円 | 81,840円 | 106,800円 |
- iPhone XS Max
64GB | 256GB | 512GB | |
端末価格 | 141,600円 | 159,840円 | 184,800円 |
毎月割 | ▲2,710円 | ||
実質価格 | 76,560円 | 94,800円 | 119,760円 |
SoftBank
- iPhone XS
64GB | 256GB | 512GB | |
端末価格 | 136,800円 | 155,040円 | 180,000円 |
月月割 | ▲3,050円 | ||
実質価格 | 63,600円 | 81,840円 | 106,800円 |
- iPhone XS Max
64GB | 256GB | 512GB | |
端末価格 | 149,760円 | 168,000円 | 192,960円 |
月月割 | ▲3,050円 | ||
実質価格 | 76,560円 | 94,800円 | 119,760円 |
どちらも端末価格と割引金額には違いがあるものの、実質価格は同額となっています。このためプランの料金においてもほぼ同額となり、2年間支払う総額もほぼ同額となります。
SoftBankにおいてはこの実質価格というのを知らない利用者も多いぐらいに、説明が公式でもニュースサイトなどでもされていません。
ですがこちらの表のように確かにiPhone XSとiPhone XS Maxは実質価格で契約することができるようになっているので、端末回収が必要なプランは契約したくないというユーザーであっても、今までの契約の仕方と同じ方法でスマホを契約することができます。
実際の維持費はどれくらいか
次に実際にこの実質価格で契約した時の維持費というのがどれぐらいかかるのかを計算してみました。
一応今回はSoftBankをベースにしていますが、プラン名こそ違えどauでも同じ形で契約できた上に料金もほぼ変わらないため、auの維持費としても考えることができます。
ホワイトプラン | スマ放題ライト | ||
基本料 | 1058円 | 1836円 | |
S!ベーシックパック | 324円 | ||
パケットプラン | 6156円 | 5400円 | 6480円 |
月月割 | ▲3050円 | ||
一括契約時の
合計維持費 |
4488円 | 4510円 | 5590円 |
iPhoneXS64GB
24回分割支払い |
5,700円 | ||
分割契約時の
合計維持費 |
10188円 | 10210円 | 11290円 |
比較として推奨されているギガモンスターのプランでも計算しています。
基本プラン | 1296円 |
S!ベーシックパック | 324円 |
ギガモンスター50GB | 6458円 |
1年おトク割(1年間) | ▲1080円 |
ギガ使い放題キャンペーン(1年間) | ▲1080円 |
一括契約時の
合計維持費 |
5918円 |
iPhoneXS64GB
48回分割支払い(24ヶ月目に端末回収) |
2850円 |
分割契約時の
合計維持費 |
8768円 |
一応データ容量の関係でギガモンスターのほうが高速通信量で使える量は多いのですが、ホワイトプランとスマ放題で契約した場合も十分な通信量を持っているために、困ることは少ないはずです。
料金の安さでは従来型のプランのほうが若干高くなっています。ただしそれは新型プランを端末代を48回で支払い、24ヶ月目に回収をするという運用においてで安くなっているだけで、同じ24回払いで回収なしだと従来プランよりも高くなってしまいます。
いくら使えるデータ通信量が多くても高い上にスマホが回収されてしまうプランには魅力がそこまでありません。
この料金、そしてスマホの所有権も自分のものになるということで、auとSoftBankのiPhone XSの契約は実質価格を利用した形が望ましいものになるでしょう。
SoftBankは月月割の適用が2019年1月31日まで
なおこの実質価格での契約をする上で、SoftBankには注意点が存在しています。
それは
- 新規とMNPは月月割対象プランで契約できない
- 機種変更でも月月割が適用されるのは2019年1月31日から
というものです。
SoftBankの場合iPhone XS/XS Maxの実質価格契約というものは期間限定かつ対象者は今SoftBankの月月割が適用できるプランを契約している人たちに限るというものになっています。
ホワイトプランとスマ放題プランの新規受付がすでに終了しており、月月割が適用可能な期間というのも1月31日までに契約した人に限られてしまっており、このように対象が限られたものになっています。
このため、SoftBankに関してはこちらの形で契約できる時期というものが限られてしまっているため、ある程度計画性を持って契約することが望ましいものになっています。
ショップでは契約「させてくれない」可能性も 不快な手続きをしたくないならオンラインショップで
このように2年間のリースプランでないと契約できないと思われているauやSoftBankですが、従来のように割引を効かせた実質価格での契約というものも可能になっています。
こちらであれば端末を自分のものにしながらにiPhone XSシリーズにしては比較的安い月額で利用することができます。
ただ現在の傾向としてこれらの割引付きの実質価格契約というのは、ショップではしっかりと説明されずに契約をさせてくれないところが出てきています。
それは何故か。
実は今auもSoftBankも端末を回収できる新プランでの契約数をあげることを目指しており、各ショップにそれらの新プランの契約獲得数というものを目標値として定めています。これを達成できないと報奨金が減らされたり、iPhoneの在庫配分が減らされたりしてしまうために、各キャリアショップはこの目標値達成のために割引のあるプランを「あえて案内しない」傾向にあります。
特にSoftBankの場合は顕著で、SoftBankの場合にはこの月月割が適用されるプランについて公式サイトの料金案内でもしっかり調べないと出てこない位置に書いており、公式でも推す気のないプランになっています。
このため今回の記事にあるようにしっかりと割引が適用されるプランでも契約できる、という知識を持っていないとショップでは説明をされないままに不必要に高いプランで契約させられてしまうことになります。
これらの割引付きプランは対象の契約を行っているユーザーであれば問題なく契約できるので、案内がされなかったり契約ができないと説明されたらはっきりと公式サイトの価格表やこちらのサイトの内容などを見せて、割引付きのプランで契約させてくれるようお願いしましょう。
基本的に契約できないということはないです。
実質価格での契約のほうがヘビーユーザー未満はお得なので、auとSoftBankを契約する場合はこちらを推奨
こちらの毎月割/月月割を使った実質価格での契約というのは50GBや30GBといった大容量のプランを使わないユーザーにとっては安くなるプランとなるので、ヘビーユーザー以外にとって恩恵の大きいプランになると思います。
しかも端末もしっかり自分のものにできるので、下取りだけでなく売却などにも回すことができますし、家族に渡すことも将来的には可能になっています。
こちらのプランのほうがメリットのあるユーザーも多いでしょうから、しっかりと知識を持った上でiPhone XSやiPhone XS Maxの契約をしてみてください。
なおどちらもオンラインショップからの契約もできため、ショップ契約が信用できないようならばこちらで契約するようにしましょう。
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