安くなったiPhone 6を買うのに注意したい高額解約金・違約金(端末購入サポート/一括購入割引)

docomo

iPhone 6s発売で盛り上がる一方で、旧型にあたるiPhone 6の各モデルが安くなっています。

機種変更では安くはなっていないので注意が必要ですが、MNPならばかなりiPhone 6sとの価格差が生じて契約しやすい安さになるはずです。

MNPで主に安くしているのはdocomoとSoftBankです。それぞれ一括で1万円台という価格をつけています。

ドコモ iPhone 6

ソフトバンク iPhone 6

安さで見れば単純にこの2つのキャリアへMNPしたほうが、今回デザイン的にあまり変化のなかったiPhone 6sよりもお得に似たようなスマホへの契約が可能です。

しかし安く契約はできるものの、実際に価格以外の諸条件を見ていくとお得と言えるかどうか微妙な「縛り」「規制」のようなものがあります。そこを安さに目を移す前にしっかりと内容を把握して理解しておかないと、今後の利用の支障になってしまう可能性が高いです。

そこでこの記事内では安くなったiPhone 6が持つ問題点について解説します。

 

端末購入サポート・一括購入割引が適用

今までは新機種が発売されて旧機種が値下げされても、注意する点というのは特にありませんでした。それらは単純に値下げされていたため、新機種と同じような買い方や条件で安く旧機種が契約できる環境にありました。

ですが今回は事情が違います。今回の旧機種(iPhone 6)の値下げは割引キャンペーンが適用されて値下げがされているという形になっています。そのため、この値下げ機種を契約するにはこのキャンペーンを適用させて、各種条件に同意しなければいけません。

その同意しなければいけない内容が、これまでの値下げ内容に比べるとかなり厳しくなっているため、諸条件を理解して契約しないと今後大きな問題に出会ってしまう可能性があります。

割引キャンペーンとはdocomoだと「端末購入サポート」、SoftBankだと「一括購入割引」、auは9月時点ではまだ適用されていませんが、「MNP購入サポート特約」が適用されています。どれも適用に伴って契約を「縛る」ことになります。

その縛りの内容を個別に次は解説しましょう。

 

端末購入サポート

docomoが設けている割引が「端末購入サポート」です。iPhone 6に限らずMNPで安くなっているスマホには大抵この割引が適用されています。

この端末購入サポートを適用して安く契約した場合、どういった条件が契約に付け加えられるのか、それは以下の通りです。

  • 短期契約解除料が発生
  • 短期契約解除料は解約金とは別扱い
  • 短期契約解除料は14ヶ月間、指定された除外行為を行わなければ消滅
  • 指定された除外行為は「解約・機種変更・フラットプランの解除・回線休止など」

こうした条件が付け加えられます。要は14ヶ月は機種変更も解約もせずにそのまま使うこと、が求められるということです。それに違反すると、値下げに使った割引の一部負担が求められるということになります。

負担額はスマホによって違いますが、iPhone 6の場合は22032円という金額がかかります。解約した場合には解約金が別にかかるので、合計3万円近い解約代が必要になってきます。14ヶ月を過ぎれば自由ですが、その間機種変更もできないというのは厳しめの縛りと捉えられるでしょう。

docomoのiPhone 6安売りにはこのような条件があるので、それを把握してから契約するようにしましょう。

 

一括購入割引

SoftBankではほぼ同じような内容のものを「一括購入割引」として提供しています。ただその条件はdocomoの端末購入サポート以上に強い縛りを伴うものになっていて、かなり運用方法が限られることになりそうです。

SoftBankの一括購入割引の条件は以下のようになります。

  • 短期契約解除料が発生
  • 短期契約解除料は毎月一定額減る方式
  • 短期契約解除料は24ヶ月間継続して発生
  • 「解約・機種変更・パケットプランを指定外のものに変更など」で短期契約解除料が発生

SoftBankにおける値下げの条件は、docomoにおける同一キャンペーンと比べて期間が長くなっており、解除料も増えているという本当に厳しい内容になっています。

一括購入割引の契約解除料はなんと24ヶ月も続きます。それも65205円という高額な契約解除料が初月にはついてきます。docomoの14ヶ月よりもおよそ1年長く、通常の解約金同様2年縛りが別途ついていると捉えることが出来ます。2年間のうちに解約したら追加の契約解除料、というのはある程度理解できますが、機種変更ですらも解除料の対象となると一括で安くても実質的に分割契約と変わらない契約になってしまいます。

これならわざわざiPhone 6を契約しなくても、分割でiPhone 6sを契約したほうが同じ2年縛りでも新しいものが契約できるので良いでしょう。月々割も0円なので、分割契約と一切代わりがありません。

 

docomoはお得、SoftBankは損

というわけでまとめると、docomoの場合はお得になるものの、SoftBankは見た目だけ安いだけなのでどうせなら最新のスマホを2年縛りで契約していたほうがいいということになります。

docomoの場合は14ヶ月しか縛られず、それ以降は機種変更しても問題ないため、iPhone 6をこのタイミングで契約して1年後にiPhone 7へ機種変更という方法が可能です。

対してSoftBankの場合は24ヶ月機種変更も解約もできないほどに高額な契約解除料(65205円!!)がかかるため、実質的0円の分割契約となんら縛りとしては変わらないという問題があります。

しかもdocomoなら月々サポートにドコモにチェンジ割と複数の割引を適用できるのに対して、SoftBankでは月月割が一切ないため維持費もiPhone 6sへのMNPと変わらないという違いがあります。

これらの内容から、docomoでは一括価格が安くて維持費も安くなりiPhone 6sよりも明らかな違いが生まれるのに対して、SoftBankでは本当に一括で安いことのメリットが少ない契約であるため、どうせ同じ2年なら新しい機種の方を使った方がオススメと言えます。

というわけで、iPhone 6s発売によって安くなったiPhone 6を契約するのならば、安くて縛り期間の少ないdocomoへのMNPが一番適していると言えるでしょう。どうしてもSoftbankがいいならばiPhone 6sへの分割2年契約のほうが同じ2年縛りならマシです。

ドコモiPhone 6 MNP

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