arrows NX F-01Kのレビューをこの記事では行おうと思います。
arrows NX F-01Kは、
- ミドルハイレンジの性能を持ったスマホ
- 使いやすさを特に重視した実用性の高さ
- 割れにくく酷な環境下でも安心して使えるモデル
といった特徴を持ったスマートフォンです。
性能面での高さでは他のメーカ―と比較して、今の国内メーカーでは太刀打ちできないようになってきた中で、富士通ではよりユーザーの使いやすさを重視したスマホ作りを意識して来たようです。
arrows NX F-01Kは単純なスペックで勝負するようなスマホではなく、もっと日本人の実際の利用シーンに合わせた利便性を持った『大人の選ぶスマホ』といった側面を見せており、ハイエンド向けのスマホと比べてより実用性の高さが随所に見られる工夫を持ったスマホとなっています。
実機を触る前では感じられなかった「スマホの使いやすさ」にこだわった仕様がいくつも見られるかなりの力作となっているので、そちらの魅力を今回のレビューで伝えることが出来ればと思います。
arrows NX F-01Kに興味がある人はもちろんですが、docomoのスマホの中でも使いやすさを重視して新型機種を探しているという人に読んでもらえればと思います。
arrows NX F-01K価格とスペック
arrows NX F-01K | |
---|---|
OS | Android 7.1 |
CPU | Snapdragon 660 |
RAM | 4GB |
ディスプレイ | 5.2インチ フルHD(1920×1080) |
ROM | 32GB/外部メモリ256GB |
重さ | 154g |
バッテリー | 2580mAh |
カメラ | リアカメラ:2300万画素 フロントカメラ:500万画素 |
機能 | ワンセグ/フルセグ おサイフケータイ IPX5/IPX8防水/IP6X防塵 |
価格
arrows NX F-01K(機種変更) | |
価格 | 88128円(3672円×24回) |
月々サポート | ▲2079円 |
実質価格 | 38232円 |
arrows NX F-01Kは決してハイスペックと呼ばれる機種ではありません。
RAMは4GBですしディスプレイも5.2インチフルHDと十分なスペックではありますが、CPUはSnapdragon 660というミドルレンジの高性能寄りのミドルハイエンドなものを使っています。
このためスペックで比較すればGalaxy S8やXperia XZ1などといった同時期の他社メーカーに比べても性能面では一段下のものになっています。
それでいて販売価格については12月の時点でXperia XZ1といったスマホとほぼ同額に近い金額を付けており、スペック比でのコストパフォーマンスは一見すると悪いように見えます。
どうせ同じ価格で買うのならば、性能のいい機種のほうを買いたいと思う人のほうが多いでしょうから、この時点ではarrows NX F-01Kの魅力は乏しいものになってしまいます。
しかしスペック表には書かれていないarrows NX F-01Kの独自の機能の凄さや良さといったところを知れば、ハイエンドモデルよりも性能が低くても同価格という点にも納得してもらえるかと思います。
それだけarrows NX F-01Kは「機能面やUIなどに力を入れて実用性の高さを向上させたスマホ」になっており、単純なCPUスペックなんかの比較だけではわからない魅力を持っています。
こうした点を考慮してもらい、次の項目からは機能面の紹介をしていこうと思います。それらを読んでもらってから改めて価格のコストパフォーマンスといったものを考えてもらえればと思います。
arrows NX F-01Kの機能
Exliderで画面を強制拡大&汚さずにスクロール
arrows NX F-01Kは各種機能を駆使した実用性を重視したスマホです。
そのため多くの機能があるわけですが、まずはExliderについてを紹介していきましょう。
Exliderは電源ボタンに割り当てられた機能です。指紋認証の他にこのExliderが利用できます。
Exliderは電源ボタンを押すのではなく、「なぞる」「タップする」という行為によって2種類の操作を行うことが出来ます。
まず電源ボタンを「なぞる」ことによって、「画面のスクロール」をすることができます。
これは画面に直接タッチすることなく、電源ボタン上を操作するだけで画面のスクロールが可能になり、画面を汚さずに操作することが出来ますし、ちょっとした指の動きだけでスクロールできるので画面タッチに比べると指を動かす頻度というものが減って行きます。
もう一つは電源ボタンを「タップする」ことで1.1倍から5倍までの画面ズームが可能になります。
これはズームが本来できないアプリでも強制的にズームするので、より細かく字を見たいとか画像のディテールを確認したいなんて時に非常に有効に使えることが出来ます。拡大箇所も画面タッチもしくは電源ボタンのスライドで選ぶことが出来ます。
まずこの機能はarrows NX F-01Kを使う上での便利機能の一つがExliderになります。
この機能はデフォルトではOFFになっているため、初期設定時や設定画面で有効化しておくことをオススメします。
便利すぎる文字入力Super ATOK ULTIAS搭載
arrows NXは文字入力もかつてないほどの実用性を感じる高機能さです。
自分はこれまで有料の文字入力アプリのATOKを使っていたのですが、このarrows NX F-01KにプリインストールされているSuper ATOK ULTIASはいつも使っているATOKなんかよりも圧倒的に使いやすいIMEIです。
このSuper ATOK ULTIASは本当に細かい文字切り替えや機能切り替えが使いやすい配置・操作になっており、今まで触った中では一番の使いやすさを感じました。
Super ATOK ULTIASの操作では、通常のフリック入力の他にワンタッチで手書き入力に移行出来ます。そしてこの手書き入力が精度も良いために、どちらの入力方法も使いやすいものになっています。
また文節の削除もより細かい範囲を指定でき、文字変換のやり直しなんかも直感的な操作で簡単に行うことが出来ます。
カナや英数字への切り替えもワンタップで可能になるという便利さなので、今まで使っていた文字入力アプリでは満足できなくなってしまうレベルでこのarrows NXに付いてくるSuper ATOK ULTIASは使いやすくて仕方ありません。
この文字入力のしやすさというのは、arrows NX専用のSuper ATOK ULTIASの非常に大きな強みとなっており、この文字入力のためだけにも購入をしても良いレベルの快適さとなっています。
割れにくい端末設計&100kgの圧力下でも操作可能
3つ目の実用性のある機能としては、画面割れがしにくいという点がarrows NX F-01Kの特色として挙げることが出来ます。
arrows NX F-01Kは「割れないスマホ」という特徴をストロングポイントとしてアピールしています。
実際にarrows NX F-01Kには複数の「割れない」仕組みが用意されており、これによって画面割れのリスクが他のスマホに比べても軽減されています。
その画面割れしにくい仕組みについてをまとめてみましょう。
①0.3mmのフチをつけて画面を保護
まず画面割れしにくい構造の一つとして、端末の画面側のフレームにフチが付けられています。
これによって地面にスマホを落とした時に、平らなところという前提はありますがまずフレーム側が最初に地面と接触することになるので、ディスプレイへのダメージといったものが和らぐ・無くなる仕組みになっています。
これによって落下に対しての画面割れのリスクが他のスマートフォンに比べても圧倒的に低くなっています。
②ゴリラガラス3採用、100kgの圧力をかけても操作できる
ディスプレイ素材にはスマホディスプレイの中でも現在最も傷が付きにくいと言われているゴリラガラス3を採用しています。
これによりそもそものディスプレイガラスの耐久性というものが非常に高いものになっています。
また圧力にも強く、公開実験では100kgの重圧をかけた状態でもスマホが操作できるという耐圧能力が証明されており、ディスプレイの耐久力といったものも他のスマホには中々見られない特徴があります。
③耐衝撃フレーム構造で落下時の各部位破損も予防
他にもフレーム構造に耐衝撃性を向上させる仕組み(New SOLID SHIELD)を用意しており、落下時に画面以外の部位の故障などが起きない配慮がなされています。
これはあまり実感しにくいメリットかもしれませんが、こうしたフレーム構造など細部の箇所において頑強さというものを強めています。
そのためMIL規格と呼ばれる過酷な環境下での利用に対しても、arrows NXは23項目をクリアするという強さを実証しています。画面が割れにくいという他にも、水や極端な熱さ寒さに対しても強さを誇る頑丈なスマホとなっています。
画面の割れにくさに加えてこのような「強さ」を見せる特徴が数多くあるのがarrows NX F-01Kが他のスマホに比べて優れているポイントの一つです。
2種類の生体認証セキュリティ対応
arrows NX F-01Kでは2種類の生体認証を用意しています。
対応している生体認証は、
- 指紋認証
- 虹彩認証
です。それぞれ指と目がスマホのロック解除をする鍵となります。
指紋認証はなじみ深い人も多いでしょう。電源ボタンを押し込む際に指紋認証も同時に行われ、読み取りが成功すればロック解除がされます。
虹彩認証は目でロック解除が行えます。こちらも電源をオンにしたときに自動で行われるものになっています。目での認証になるので、手袋をしてても認証が可能という点はメリットかと思います。Exliderと合わせれば、手袋をしたままロック解除からのスクロール操作までは可能になります。
また虹彩認証の場合学習能力を備えており、認証をし続けるごとに虹彩パターンの特徴を理解し、よりスムーズに虹彩でのロック解除をしやすくなるという特徴を持っています。
こうした複数の生体認証が利用できる上に、こちらの生体認証が一部docomoサービスのdアカウントの自動ログインにも対応しているため、docomoのサービスを使う際にも便利でスムーズなログインを行うことが出来ます。
どちらの認証速度も高速なため、GalaxyやiPhone X以上にこの生体認証はストレスの少なさが目立ちます。
スワイプでコピーやキャプチャー、ショートカットランチャーなども出せる
arrows NX F-01Kではまだまだ機能性に優れたポイントがあります。
その一つがスワイプ機能です。
画面の両端から中央へ向けてスワイプをすると、
- なぞってコピー
- キャプメモ
- ランチャー
のいずれかを行うことが出来ます。こちらの機能は自分の好きな機能をスワイプする場所によって呼び出せる仕組みとなっています。
特に便利なのはランチャーによるショートカット機能です。他のアプリを使いながらの中で、スワイプを行うことによってほぼ一度の操作によって別のアプリへと移ることが出来ます。
Galaxyのエッジスクリーンに似たような機能になっています。
割れにくいスマホはネーミング以上に使いやすさと耐久性を備えたスマホ
arrows NX F-01Kはファーストインプレッションでは価格がフラグシップ級にも関わらずスペックが十分ではないという印象を持ってしまうと思います。
一括8万円級、実質価格でも3万円台でありながら、スペックではミドルハイレンジのCPUというのはXperiaなどの価格と比べると決してコストパフォーマンスは良くありません。
しかし実際に使ってみると、現実の使用感に即した「使いやすさ」というものを重視したスマホであるのがわかります。
割れにくいスマホというネーミングからもわかりますが、とにかく使っていて安心できる機能が多く、実際の利用においても細かいところでの便利さや使いやすさといったところに力を入れているのが感じられました。
スペックではなく実際の使いやすさに対して力を入れているということで、ゲームなんかをしない人にとっては長く使いやすさを重視して利用し続けられるスマホになっているといえます。
これから使うスマホとして、特に社会人を中心とした世代にオススメできる機能性を持ったスマホです。
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