docomo、auから発売予定のGalaxy S10+について、実機を利用してきた中で感じたことをレビューしていきます。
結論から言ってしまえば目立った不具合もないスマホであるために、どんな利用方法をしても満足度は高くなるスマホです。
なので普通のスマホレビューというよりは感じたデメリットの部分を中心にレビュー的に挙げていき、これから購入・契約しようかと考えている人へ向けた不安な点の解消というものに役立ててもらえればと思っています。
といっても目立った不具合がないためにネガティブなポイントというのは細かいものになってしまいがちなのはご了承ください。
Galaxy S10+のスペック
OS | Android 9 |
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CPU | Snapdragon 855 |
RAM | 8GB |
ROM | 128GB |
メインカメラ | 1,200万画素/1,200万画素/1,600万画素 |
フロントカメラ | 1,000万画素/800万画素 |
重量 | 175g |
サイズ | 74×158×7.8 mm |
ディスプレイ | 6.4インチ 3,040×1,440 |
バッテリー | 4000mAh |
Snapdragon 855搭載の最新モデルとなっています。
サイズ感はこれまでのGalaxy S+シリーズとほぼ変わらないですが、ベゼルが狭くなったことによって画面サイズがより広くなっています。
また通常のモデルでは端末の軽さが特徴的なものになっており、175gという6.5インチを超えるスマホとしては驚異的な軽さを見せています。
カメラが3眼になり、広角や画質を落とさずにズーム撮影が可能になっています。
スペック上はほぼ2019年の最高性能といったところになり、文句のつけようのないフラグシップモデルとなっています。
Galaxy S10+のデメリット
実際にGalaxy S10+を使っていて不満なところはほとんどありません。
後半のメリットの点でも言及していますが、性能と発熱、それに軽さといったところの満足感が高いため、スマホとして非常に優れているのを感じます。
そうしたスマホだからこそまずはデメリットとなる部分を確認していくことによって、問題のある部分について確認をしてもらってから購入を検討してもらいたいと思っています。
以下ではこのGalaxy S10+のデメリットの部分を実機を使って感じたところを挙げていこうと思います。
バッテリー持ちは容量の割に普通
まずデメリットとして感じるのが、バッテリー容量が4100mAhもあるのに実際のバッテリー持ちは他の6インチ前後のスマホとそこまで変わらないという点です。
大画面ということもあって大容量のバッテリーを持つGalaxy S10+ですが、大画面で輝度の高いディスプレイということもあってか決してバッテリー持ちが良いという評価にはなりません。
もう少しサイズの小さい6インチ前後の3300mAh前後のバッテリー容量を持つスマホと体感的なバッテリー持ちというのは変わりません。
大体丸一日は持ってくれるバッテリーではありますが、余裕を持って残るというよりは丸一日使い倒して20~15%ほどとなっており、動画やゲームなどを長く利用したら残量に余裕がなくなってしまうイマイチなものになってしまいます。
大容量のバッテリーですが、普通に利用していく上ではバッテリー持ちというのは他の普通のスマホと変わらないレベルになっており、端末の大きさやバッテリー容量といったところを考えると不満を感じます。
これぐらいの容量があればもっと余裕をもった電池持ちを見せてほしかったところです。
パンチホールカメラで表示領域はそこまで広くない
Galaxy S10+ではディスプレイ内にインカメラを収めるパンチホールカメラを採用し、ディスプレイ領域をこれまでのGalaxy S9+やNote9よりも広くしています。
ノッチを使わない形にして美しいデザインを見せています。
ただ見た目は美しいものの、実際のアプリを使ってみるとパンチホールカメラの部分がナビゲーションバー化してしまうために、そこまで表示領域は広がりません。
またパンチホールカメラの位置が他のノッチ付きスマホと比べて位置が下=ナビゲーションバー化してしまうエリアが広くなってしまうため、実際に操作できるアプリ領域は実は画面の大きさの割にそこまで大きくなっているわけではありません。
ノッチのないデザインは確かに美しいですが、実用面のところでノッチスマホよりもナビゲーションバーの幅が大きくなってしまうという問題点を抱えています。
この点はGalaxy S10+のdemeritであると言えてしまいます。
画面は暖色寄り
ディスプレイはこちらは個体差かもしれませんが、海外のフォーラムを見ていると暖色傾向にあるのが報告されています。
実際自分の使っている機種でも画面は暖色寄りになっていて、見ようによっては黄色いディスプレイとなっています。
これによって特になにか不都合があるわけではないですが、ある程度白地の多いコンテンツを見ていると「あ、黄色いな」と感じられるものになっています。
ディスプレイの暖色or寒色というのは好みがあると思いますが、暖色寄りのいわゆる尿液晶的な画面が嫌な場合には注意すべきかと思います。
画面内指紋認証は褒められない精度
Galaxy S10シリーズでは指紋認証センサーが画面の内部に組み込まれており、画面上をタッチすることで指紋認証が可能になるという代物になっています。
このディスプレイ内蔵型の指紋認証センサーは、他のスマホにおいてもかなり実用性が高いものになっており、採用している機種の殆どで快適なロック解除というのがしやすくなっています。
そのためこのディスプレイ内蔵型の指紋認証自体は良いのですが、Galaxy S10+のものは品質があまり高くありません。
なんでも今回は超音波式の独自の指紋認証センサーを利用しているようですが、それを使っても特にこれと言って認証速度や精度が改善しているわけではなく、他の画面内指紋認証が可能なスマホと比べると品質は劣って見えます。
長く使っているとその精度のイマイチさというのは強く感じられてしまうため、この指紋認証はあまり褒められたものではありません。
Galaxy S10+のデメリットとしてはこのようなものがそれぞれ挙げられます。
特にバッテリーと指紋認証の精度といったところはデメリットであると感じやすいものになっていて、使っていて気になることが多いポイントになります。
電池持ち自体は悪いわけではありませんが、容量やスマホの大きさというところを考えると微妙なものになっているのは違いなく、指紋認証は単純に褒められません。
Galaxy S10+のメリット
こうしたデメリットはGalaxy S10+を利用する上で注意しなければならないポイントです。
購入前に確認しておかないと理想とは異なるスマホになってしまう可能性があります。
ただしこうしたデメリットを許容できるのであれば、Galaxy S10+自体は非常に使いやすくオススメもしたい優れたスマホになっているので、デメリットを理解した上で契約に興味があるようでしたら、次のメリットの部分も読み進めてもらえればと思います。
デメリットを許容できるのであれば非常に性能も高くて軽く、カメラなんかも優れた機種となっていて万人にオススメしたいスマホになっています。
圧倒的過ぎる高性能さと穏やかな発熱
Galaxy S10+の優れたところは何よりもその性能の高さです。
Snapdragon 855の最新SoCを利用したハイスペックモデルということで、性能は2019年前半ではおそらくトップオブザトップに位置するものになっています。
Antutuのベンチマークスコアでは36万点というGalaxy S9シリーズから一気に10万点もスコアを伸ばすことに成功しており、スマホとして驚異的なレベルの性能を見せています。
この性能があればゲームはもちろんのことですが、高画質動画の編集などにおいてもヌルヌル作業できる強さを持っており、最強レベルのスマホへと進化しているのがわかります。
そしてこれだけの性能を持ちながら、2018年中盤からのフラグシップモデルで使われたSnapdragon 845スマホと比べても、発熱が穏やかになっているという点も高く評価したいメリットになっています。
Snapdragon 845スマホは高性能であったものの、発熱がしやすく発熱した時に電池が減りやすいという弱点を持っていました。このSnapdragon 855のGalaxy S10+はそういった発熱が少なくなっており、電池持ちも極端に特定の場面で減りやすいということもなくなっています。
高性能機種の中では久しぶりに発熱の心配をしすぎなくても良いスマホになっていて、非常に高い安定感を持った高性能機種となっています。
カメラ性能が非常に高い
Galaxy S10+のメリットとしてさらに挙げることができるのはカメラ性能の高さです。
今回のGalaxy S10+のカメラはDxOMarkで109点という高得点を記録していることからもわかるように、あらゆるハイエンドスマホの中でも特に優れたカメラを持っています。
Galaxy S9やNote 9ではHuawei P20には敵わないところがありましたが、今回のGalaxy S10+ではHuawei P30とほぼ互角と言っていいほどにカメラ性能がパワーアップしています。
特に夜景はP30 Proが4秒や6秒の露出で捉えられる空のグラデーションなんかが、Galaxy S10+ならば一瞬の撮影によって可能になります。
ズーム機能においてはP30 Proには負けますが、その他の機能についてはほぼ同等レベルにまでカメラ性能が向上しているため、カメラ目的でスマホを購入したいという人に特にオススメ機種になっています。
また動画撮影機能では手ぶれ補正がかなり強く効くため、補正器具などを用意せずにスマホ1台の撮影でも十分にブレのない動画というものを撮影することが可能になっています。
広角撮影にも対応しており幅広い写真が撮れますし、カメラ部分が出っ張っていないデザインのためにスッキリとしている点も良いところです。
カメラがスマホ性能並みにトップクラスとなっており、こちらの性能のメリットというのは大きなものになっています。
10万円近い端末代を支払うに値するスマホです。
軽くて扱いやすい
これだけのスマホの性能、これだけのカメラの性能を持ちながら、Galaxy S10+はちょっとした安っぽいスマホみたいな軽さをもっています。
6.4インチという大画面モデルにもかかわらずその重さはたった175g。
これだけの性能を持つ他社メーカーのフラグシップが190gを超える中で、Galaxy S10+は175gという相当に軽い重量になってます。
これだけ軽いと手首が痛くなることはなく、大画面ゆえの重量分散によって思った以上に軽さを感じるものになってます。
この軽さはGalaxy S10+を長く触りたくなる大きなメリットです。特にここ最近の大画面の重量級スマホを持っていた人ならば、感動する軽さです。
これで性能も最高峰というのですから、使い勝手の良さは他のスマホと比較しても比べ物にならないレベルになっています。
常に快適な性能のスマホを常に快適な軽さで使うことができます。
バッテリーと指紋認証は他社よりも気になるデメリットに、ただそれ以上にハイエンドスマホとしてのメリットが高い
Galaxy S10+のデメリットとメリットについてはこのようなものを感じることができました。
デメリットとしてはバッテリーが容量の割に持つ印象がない、指紋認証の精度が高くないといったところが挙げられます。
この2つは同じようなハイエンドスマホと比較しても気になってくる、明らかに見劣りする部分です。
致命的な問題ではないものの、これらのポイントを重視するような人だとデメリットとして不満が高い機種になっています。
しかしそこが問題ない、ある程度妥協したり使い方の工夫(モバイルバッテリーの利用など)ができるということであればGalaxy S10+はスマホ性能・カメラ性能といった今求められる2つの性能が非常に高いものになっており、満足感を得られる機種としてオススメのスマホとして挙げることができます。
デメリットはありますがどれも工夫によってカバーすることができ、むしろその得られるメリットを考えればGalaxy S10+は非常に魅力が高いスマホかと思います。
デメリットで気になる部分も存在していますが、それ以上にハイエンドスマホとしての高性能さと扱いやすさというところで優れている部分が見えるため、Galaxy S10+はオススメの機種と言えます。
購入の際にこれらのメリット・デメリットを参考にしていただければと思います。
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