docomoのガラホ、料金プランと機種スペックに潜む残念なデメリット

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docomoのAndroidフィーチャーフォン、「ガラホ」の2機種が発表されました。

FOMAバリュープランがそのまま使えるということで、ガラケーユーザーに考えられているとして盛り上がっています。

FOMAバリュープランならば格安に維持することが出来るので、確かにこの点については良いことと言ってもいいかもしれません。ですが、実際に様々な用途を考えてみると、そこには大きなデメリットも存在しており、その点について注意しておかないとdocomoのガラホは扱いにくい存在になってしまいます。

ここでは現時点でdocomoのガラホに存在するデメリットを解説することで注意喚起をしておこうと思います。ガラケーの進化版ということで期待している人もいると思いますが、まだまだ使いやすい存在には程遠い存在でもあるのです。

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デメリット:Wi-Fiが使えず、パケットも満額かかる

この新作フィーチャーフォンは、ガラホと呼ばれていることからわかるように、Androidベースの新しいフィーチャーフォンです。このガラホではAndroid向けの一部アプリと各種WebサイトをスマートフォンUIで閲覧することができ、より現代のWeb環境に適するようになったガラケーと言えます。

使い心地はガラケーのままなのに、スマホと似たような使い方が出来る、それもガラケー時代の料金プランのまま使えるということで話題になっています。

しかし問題が生じるのは、スマホと同じように使えてガラケーと同じ料金プランで使える、という部分です。

これが何故問題になるのかというと、ガラケー時代にはパケットを2段階定額プランにしていても、うまく調節すれば上限には至らずに、2段階でも下のほうの金額で使うことが出来たのですが、ガラホではそうはいかないというのが現状なのです。

Android向けアプリやスマートフォン向けUIのサイトは、どこもデータ通信量が結構かかってしまいます。サイトやアプリにもよりますが、FOMAバリュープランで使える2段階パケットでは2つか3つぐらいのサイトを見ただけでマックスまで通信量が達してしまい、結局ガラホで少しでもネットをしてしまえばパケホーダイフラットがかかってしまうのと同義なのです。

 

docomoのガラホの運用方法は2パターンしか無いと言えるでしょう。

それは完全にネットを捨てて、電話(とキャリアメール)だけの普通のガラケーとして利用するということ。これがまず一つです。

ガラホとして使うことを諦め、普通のガラケーとして使うという方法です。もしも携帯料金を安くさせたいなら、ガラホではこの方法をとるしかありません。そしてネットをするために格安スマホを持つといいでしょう。

もう一つはガラホにパケット定額プランをつけて、LINEなどのアプリを使い放題の状況にすることです。ただしこの利用の仕方はパケホフラットが必要になるため、料金が基本料+パケットの6000円前後の費用で使うことになってしまいます。

これではガラホを使うよりもスマホを使ったほうが機能的に良いですし月々の料金も実質0円機種を買えば似たようなものなので、使い方としては下策と言わざるを得ません。

 

このようにdocomoのガラホは、「Wi-Fiが使えない、2段階パケットの上限が一瞬」という問題点があり、これによって使い方が狭まってしまい、「電話(とメール)だけで安く運用」か「パケット定額を付けてLINEなどを出来るようにする(ただし高い)」という運用方法しか選べない残念な仕様になっています。

docomoのガラホは、「ガラホ」としての魅力を削いだガラケーと同じ形の運用か、スマホ並みの料金を支払って「ガラホ」の機能を使うかという2つの運用しか、現在のプランと機種のスペックからは出来ません。auの場合はWi-Fiに対応したり、2段階プランがいきなり上限マックスに行かないように工夫がされているので、docomoのほうが劣化していると言えます。

なのでこのデメリットに気をつけておかないと、ガラホを買っても料金が高くなったり使いたいアプリが思うように使えない可能性があります。「ガラケーでLINEが出来る」という言葉は魅力的ですが、そのためには6000円近くを支払う必要があります。

個人的にはガラホの購入は次の世代の機種まで様子見しておくべきだと思います。現時点で飛びついても、次に出てくるガラホよりも確実にできる事が少ないため、オススメできません。

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