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『通信の最適化』が問題視されはじめる SoftBankやb-mobileの他にdocomoとauでも適用始まる

   

モバイル回線における「通信の最適化」問題が今話題になり始めています。

「通信の最適化」が適用されると、モバイル向けに大きい容量のファイルが最適化=ダウンロードしやすくなるのですが、決してそれはメリットとして捉えられるものではありません。むしろユーザーにとってはデメリットになりかねない問題でもあります。

この「通信の最適化」ですが、これまではSoftBankやdocomoのMVNOを提供するb-mobileが通信の最適化を率先して行っていて、問題視されながらも半ば「SoftBankだから、b-mobileだから」という理由であまり大きな問題にはならなかったのですが、最近になってdocomoやauにおいてもこの「通信の最適化」の適用が始まる・始まっているということで、既に一部では問題視されて始め、これから多くのモバイルユーザーに問題が生じるかもしれません。

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通信の最適化とは

通信の最適化とは、「最適化」などと聞こえのいい言葉を使っているものの、実際には「劣化」を意味すると考えていいです。

何が「劣化」するのかというと、「動画や画像の画質」や「音声ファイルの音質」といったものです。これらのファイルをネット上からダウンロードするとき、オリジナルサイズそのままにダウンロードしてしまうと、回線に負担がかかってしまう可能性が高いということで、ファイルサイズを圧縮して動画や画像をダウンロードして、通常よりも高速にページや動画を読み込む仕組みになっています。

本来適切に運用されていれば、この通信の最適化機能は通信量を節約してくれるので助かる機能でもあるのですが、現状の運用状況は動画や画像を無差別にファイルサイズを圧縮する傾向にあり、時間がかかっても高画質な動画を見たり、綺麗な画像を保存したいというときに、強制的に劣化状態でファイルがダウンロードされてしまい、オリジナルの綺麗さというものが失われてしまいます。特に動画の場合はファイルの圧縮のみならずコーデックを変更して再生するなどの処理をしており、場合によってはオリジナルとは全く違うファイルでの再生にもなりかねません。

そのためこの通信の最適化は、ほとんどユーザーから歓迎されていません。折角の動画や写真がスマホで見ると劣化して綺麗に見れないというのは、例え通信量が節約できても不満を感じるようです。

特にこの通信の最適化が酷かったのは、これまではSoftBankとdocomoのMVNOであるb-mobile、それとBIGLOBE LTE・3Gでした。SoftBankはこれまでの動画の画質がひどいと言われてきましたし、b-mobileも当初からこの最適化を適用させて批判されていました。BIGLOBEも大容量プランを長く提供している影響か、動画系に確実に最適化処理をかけているのを確認しています。

 

docomoやauも同じ道を辿る?

実はこの通信の最適化は2014年頃にも一度話題になったのですが、今回再び話題になり始めたのは通信の最適化をこれまで適用について公表してこなかったdocomoやauが具体的に明記し始めたからです。

docomoの回線については2015年1月より通信の最適化が開始され、それ以降にdocomoの契約を行った回線ではMY docomoから解除を行わない限りは自動適用のような形になっています。それ以前に契約をしていて機種変更などもしていないようならば、適用されずに未保留という扱いがされているようです。

auでは既に公式HPのフラット回線の説明欄に、通信の最適化を実施する旨を記入しています。どうやらスマートフォンでの通信が対象になるようで、文章の解釈の仕方によってはWi-Fiルーター経由の通信は対象外になっているようです。

通信の最適化について
LTE NETのパケット通信において、以下のファイルを対象に、画面の表示速度や動画の再生開始時間を早くするための通信の最適化を行う場合があります。
画像ファイル BMP、jpg、gif、PNG形式
動画ファイル MPEG、AVI、MOV、FLV、MP4、3GP、WebM、ASF、WMV形式

※HTTPS通信、Eメール添付ファイルの最適化は行いません。
※最適化とは、スマートフォンの画面に適したサイズに画像を圧縮・変換することをいいます。なお、圧縮・変換されたデータを復元することはできません。
※通信の最適化を必要とされないお客さまは、お客さまセンター (157) にて非適用のお手続きができます。

このようにこれまではSoftBankやb-mobileなどの評判のよくない回線で行われていた最適化が、docomoやauの高品質回線でも行われるようになってしまったということになります。なおSoftBankでは通信の最適化は解除できませんが、auは電話で、docomoは電話とネットから通信の最適化を適用しないように変更することも可能です。

 

クラウドサービスでのダウン・アップロードでも適用か?

この通信の最適化問題について、docomoやauが適用しだしたことも今回話題になっていることの1つの要因ではありますが、もう1つ話題になっている理由としてはクラウドサービス(iCloud、dropbox、Onedrive等)への写真や動画のアップ・ダウンロードについても、通信の最適化が適用されているのではないかという不安点が指摘されているからです。

特にどうもb-mobileあたりが今のところ怪しい動きをしており、スマートフォンで撮影した写真ファイルをモバイル回線でクラウドストレージをアップする際にファイルサイズがオリジナルサイズよりも小さいという報告が出てきています。

しかもアップロード後に再度ダウンロードした場合にもファイルサイズが変更されているようで、オリジナルファイルがアップロードで劣化、更に再ダウンロードでもう一度劣化と、複数の劣化処理を受けてしまう可能性がこの通信の最適化によって起きてしまう可能性があるのです。

思い出の写真を即座にバックアップ出来るクラウドサービスですが、その思い出の写真が劣化してしまったら保存はできても不満しか感じないでしょう。

このクラウドへのアップロードやダウンロードでの圧縮劣化問題については、まだ正式にどの回線事業者が行っているのかは確かな情報は集まっていませんが、モバイル回線ではこのような問題が懸念されているということになります。

 - au, b-mobile, docomo, MVNO, SoftBank, スマホの使い方